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2011/05/20 ネット通販で販売の収納家具からホルムアルデヒド 指針値の4倍も

都内の消費生活相談窓口に、「家具が原因で目がチカチカした」など収納家具(食器棚・本棚・タンス)のにおい等に関する相談が、この10年間で149件寄せられているそうです。
これらは、家具に使われる合板等から放散されるホルムアルデヒドなどの有害物質が一因であることが推測されますが、ホルムアルデヒドについては、内装や造り付け家具については建築基準法に基づく規制があるものの家具についての規制はありません。

そこで、東京都は、においなど実際の商品の品質を手元に届くまで確認できないインターネット通販で販売されている収納家具を対象として、ホルムアルデヒド等の有害物質の放散状況について実態を調査したそうです。その結果が発表されています。

調査によると、インターネット通販で販売されていた家具30個を室内に設置し、1日後に、ホルムアルデヒドの室内濃度を測定したところ、室内濃度指針値(0.08ppm)を上回る商品が、30個中6個(20%)あったそうです。なかでも1個は、指針値の4倍以上の濃度だった

東京都は、この調査結果発表の中で次のようなアドバイスをしています。「1. 通信販売により家具を購入する際は、家具のにおいが強く不快に感じた場合にどのような条件で返品できるか良く確認してから購入の手続きを進めましょう。2. 家具からの化学物質の放散が気になる場合は、気温の高い日に部屋を換気しながら、家具の扉や引き出しを開けておくことによりある程度濃度を減少させることができます。3. 乳幼児や肌が敏感な方の衣料品について、ホルムアルデヒドの影響を心配される場合は、タンスに収納する際にポリ袋等に入れ密閉すると移染を防ぐことができます。」

■目がチカチカ 家具からホルムアルデヒドが放散!
 30検体中6検体の収納家具でホルムアルデヒド指針値を超過