TOP >> サービス >> 大店 >> 表示が速く、大量のアクセスに耐える

表示が速く、大量のアクセスに耐える

ページがなかなか表示されないサイトは、お客様がしびれを切らして帰ってしまいます。
また、月間百万ページビューといった大量のアクセスがあるようになると、動的生成のサイトでは、サーバを増強する必要が出てきますが、静的生成の大店のサイトでは、少ないサーバ資源で軽々と表示します。

表示が速い──静的生成方式のもうひとつのメリット

イーサイトマスターで好評な点は、「軽い」ことです。
つまり、さまざまなページがすぐ表示されます。
これは、静的生成方式の大きな特徴です。
ストレス無くお客様がサイトをみてくれるだけでなく、検索エンジン適性の高さにもつながっています。

googleは、2010年4月9日、検索ランキングアルゴリズムの要素としてページ読込速度を組み込んだことを発表しました。表示速度が検索順位に影響することを認めたのです。
これは、ある意味でとても自然なことです。なかなか表示されないページは、来た人が去ってしまうので、「有益なページ」とは言えませんから。
それではなぜ、静的生成だと表示が速く、軽いのでしょうか。

動的生成とサーバ負荷

静的生成のサイトでは、あるページを表示するリクエストがあると、webサーバは指定されたhtmlファイルを送り出し、ついで画像などの付属ファイルを送り出します。
これで、ユーザのブラウザにページが表示されます。
ところが、動的生成のサイトでは、リクエストと表示の間に、サーバ内でいくつもの余分のアクションが必要になります。

(1) データーベースから商品のデータを取り出す
動的生成のシステムでは、商品データはサーバ内のデータベースに保存されています。
ネットショッププログラムは、webサーバからあるページを表示するように依頼されたときに、まずデータベースからその商品の情報を取り出します。

(2) ページを生成する
次に、ネットショッププログラムは、これらの商品情報をページの雛形(テンプレート)に差し込み、商品ページを生成してwebサーバに返します。

ざっといって、動的生成のシステムでは、静的生成のサイトでは必要ない、この二段階のアクションが必要なのです。

もちろん、イーサイトマスターも商品データベースをもち、テンプレートを持っています。しかし、データベースのデータをテンプレートに差し込んでページを生成する仕事は、webサイトを見に来た人がどれかのリンクをクリックしたときに、サーバ内でそのつどやるのではなく、イーサイトマスターの運用PCの中であらかじめまとめて処理され、その結果生成されたページが、まとめてサイトにアップされているのです。
このような違いが、イーサイトマスターで作成されたサイトの表示の速さと軽さを生んでいるのです。

簡単にできる負荷テスト

もし、あなたのサイトが動的生成なら、比較的簡単に負荷テスト(大量のアクセスがあったときの表示速度のテスト)を行うことができます。
社員など、協力してもらえる人が、3人か5人いれば十分です。
時計を合わせておき、テスト時間がきたら、たとえば1秒に1回といった割合で新しいリンクをクリックし、表示するのです。
10秒もすれば、そのサイトの表示の速さがだいたいわかるでしょう。
5人でテストしたとしたら、1秒に5ページの表示になります。これは、単純計算では、1日に432,000ページの表示に相当します。
ただし、サイトへのアクセスには時刻によって繁閑がありますから、一般的にはピーク時には平均の5倍程度のアクセスがあるものとします。
これを計算に入れると、1日に86,400ページ、月間では259万ページの場合のピーク時のアクセスに相当することになります。

たいていの動的生成のサイトでは、このようなテストに耐えられず、サーバが落ちないとしても、表示が遅れ、1秒に5ページの表示は実現できないでしょう。
(サーバが止まってしまうと困るので様子をみて、少ない負荷からテストしてください。)

なぜ、他のシステムは静的生成にしないのか?

それでは、多くのシステムでなぜ静的生成方式を採用しないのでしょうか。
いろいろな理由があるでしょうが、ひとつには動的生成の方が開発が容易なこと、また、サーバ内でまとめて静的生成すると、大きな負荷がかかるからと推測されます。
いくつかのサイト生成システム(CMS)では、静的生成も可能です。しかし、データベースのデータ件数が数千件を越えるようになると、時間がかかりすぎるので避けられているようです。

イーサイトマスターは、Core2Duo のCPUを使用する、業務用として標準的なスペックのPCであれば、1万件の商品データがあっても、全サイトの生成に10分もかかりません。
ふつうの場合、更新された商品のページしか生成されないので、更新作業はもっと手早く済みます。

もちろん、イーサイトマスターも万能ではなく、商品点数が2-3万件を越えると、動的生成システムが優位になります。